今、突然、
「労働保険って何？」「社会保険は？」
という質問があなたに投げかけられたとき、あなたは何と答えますか？

こんなとき、誰もが一瞬、言葉に詰まるはずです。
そして、しばらく頭の中で考えたあと、

「労働保険って、労災が起こったときや、失業した場合の備えだよなぁ・・・」
「それから、社会保険は将来の生活保障かな。あ、あとは、病気したら保険証が必要になるねぇ・・・」

といったことを思い浮かべるのではないでしょうか。
生活している中で、当たり前のことに思われがちですが、これらは全て法律に基づいて行われていることです。

さて、企業という社会に属すると、多くの人が労働・社会保険に関わることになります。
そのとき企業は、関係諸法令の定めるとおり、企業に関わる一人ひとりの個人に対し、責任を果たさなければなりません。
しかし、必ずしも企業が労働・社会保険関係の法令等全てに精通しているとは限りません。

そこで、これらの諸法令に精通し、かつ、適切な労務管理その他労働・社会保険に関する指導・助言を行うことのできる【社会保険労務士】と呼ばれるスペシャリスト（専門家）が必要となるのです。

社会保険労務士制度は、企業のニーズに応じ、労働・社会保険に関する法令の円滑な実施を図るとともに、事業が健全に発達し、また労働者等の福祉の向上を目的とした社会保険労務士法により、定められています。

社会保険労務士は、社会保険労務士法に基づき、毎年１回、全国社会保険労務士会連合会が実施する国家試験に合格し、かつ２年以上の実務経験のある者で、全国社会保険労務士連合会に備える社会保険労務士名簿に登録された者です。